「中学校美術Q&Ain大分」発表の様子
2014年8月23日
「中学校美術Q&Ain大分」のレポート
2014年8月21・22日に行われた中学校美術Q&Ain大分では、二日間で40名の方にお集りいただき、多くの学びを共有できた会となりました。
<基調提案>山崎 正明
北海道北翔大学教育文化学部准教授/中学校美術ネット代表
学習指導要領改訂の度に減らされてきた美術の授業時間。 これまでに山崎先生が美術教育の価値を訴える取り組みから感じられたことは、「意思表示をするから相手に伝わる」「つながりが力になる」ということ。 そして充実した美術の授業時間を残して行くためには、次回学習指導要領改訂について話し合われる時期を予測した2014年までに、一般の方にも「美術の授業も大切」と思っていただくことが大切!そのためにはまずは日々の授業の質(Quality)を高めること、そしてそれから美術教育の価値を訴える行動(Action)を起こそうという基調提案で、中学校美術Q&Ain大分が開催しました!全ては、子どもたちのために!
<実践発表1>山崎正明
北翔大学教育文化部教育学科准教授
「私の美術教育をふりかえって」
参加者のみなさんのアンケートから
- エネルギッシュな美術教員としての姿勢に共感し、力を頂きました。
- 生徒の主体性や気持ちを大切にしていることがよく伝わってきました。
- 美術教育の価値を伝えることの重要性が伝わってきました。
<実践発表2>野上恵子
大分県大分市立稙田西中学校
「鑑賞の授業の工夫〜郷土の作家と作品を使って〜」
参加者のみなさんのアンケートから
- 表現と鑑賞の一体化を考えるヒントになりました。
- ティッシュケースを使った自分だけの美術館がすごくいいなと思いました。
- 美術館のアートカードを使用した様々な授業実践を知ることができ、大変興味深かったです。
<講演1>上野行一
帝京科学大学こども学部児童教育学科教授
「美術は教えられるのか」
参加者のみなさんのアンケートから
- 生徒と教師の思いのギャップをうめていく作業が大切だと思いました。
- 次の学習指導要領の改訂に関する最新情報を知ることができ、とても勉強になりました。ありがとうございました。
- 指導要領改訂の流れ、図工美術の子どもの深層がよくわかり集中して聞けました。
<実践発表3>榎本寿紀
大分県立美術館学芸普及課教育普及グループ
「モノ・コト・ヒトをつなぐコミュニケーション〜OPAM準備中〜」
参加者のみなさんのアンケートから
- 人の眠っている感覚について意識することは大切だと思いました。
- 美術館とのつながりがこんなに面白いというのを知れてよかったです。
- OPAMではどのような教育普及がなされるのかとても関心がありました。今後が楽しみになりました。
<実践発表4>永松千春
大分県由布市立庄内中学校
「思いに寄り添い響き合う美術教育はどうあればよいか~思いを形へとつなぐ~」
参加者のみなさんのアンケートから
- 生徒の想いを大切にした授業で、すごく素敵だなと思いました。
- “思いを形にする表現活動”の素晴らしい実践として、参考に指せて頂きたいと思います。
- 指導する側としての精神の足場を確かなものにしようと再認識できた。
<実践発表5>西尾隆一
熊本県熊本市立藤園中学校/Zenzo-Art管理人
「思いを伝え共感し合う実践事例4本」
参加者のみなさんのアンケートから
- 材料の工夫、外部との連携、参考になることがたくさんありました。
- 授業評価がきちんと計画されていて素晴らしいと思いました。
- 先生の授業での様々な工夫が大変勉強になりました。“修学旅行絵巻”や“ステンドグラス”等、今後の教材研究等で参考にさせて頂きたいと思います。ありがとうございました。
<実践発表6>永松芳恵
大分県臼杵市立北中学校
「繋がる美術」
参加者のみなさんのアンケートから
- 「絵本作り」が印象的でした。美術の大切さが地域で認められていて、すごいことだと思いました。
- 他教科との連携は美術の存在意義を示して行くことが大切だと思います。
- 継続は力なり、背中を見せられる大人でありたいものです。
<講演2>谷口幹也
九州女子大学准教授
「生徒にとって“美術”とは何か?〜授業づくりの根源を考える〜」
参加者のみなさんのアンケートから
- 生徒理解のヒントがあったと思います。
- 美術の意味、価値を感じられる生徒の育成のため、自分ができることは何かを考えるきっかけになりました。
- 美しいもの、きたないものの裏にある作品の本質が大切ですね。
「中学校美術Q&Ain大分」のレポート
レポーター:加藤浩司