福井県立美術館「ストラスブール美術館展」に児童生徒2000人
2012年5月23日
福井のマッキーさんから以下のような報告がありました。
「 福井県立美術館で今日まで開催されるストラスブール美術館展のこと。県では、小学校中学校の児童生徒のみなさに来てもらおうということで、学校鑑賞会を企画。約40校、2000人を越える子どもたちが、美術館に来てくれました。昨日も、9校の中学校美術部が来館しました 」
そこで山崎からのマッキーさんに以下のような質問をしました。
「どうしてそのような成果が生まれたのか、とても興味を持ちました。できましたら くわしく教えてください」
以下マッキーさんの答え
「2000人を集めた工夫ですか。そうですね、もし何も工夫をしなかったら2000人は、夢の夢おそらく、100人くらいがせいぜいでしょうか。
自分の仕掛けたことながら、それが2000人を超えたのですから驚きです。すごいですよね。
私が今回したことは ほんのちょっとしたアイデアでしかありません。
しかし、そんな工夫や とにかくやってみることが
生徒の美術への関心を高め、美術科の必要性をアピールできるのだと思います。
具体的には
①まず、県から全小中学校に「学校鑑賞会」の実施を文書で通知したこと。
しかしながら、このような通知をしても周知は徹底しません。
そこで、電話作戦です。
②私の方から、ほぼすべての中学校と
半数の小学校に直接お電話しました。
担当者のみならず、校長先生や教頭先生にも理解を求めました。
また、各市町の教育委員会の指導主事にも お願いをしました。
③さらにお願いしたのが
観覧料の減免です。
つまり、入館を無料にしたことです。
本来は、このような企画展では無料にはできないのですが、
県(美術館)とマスコミ2社が実行委員会を結成して実施しているので
粘り強く上司が交渉し、学校からの申し込みに限り無料にすることが実現したのです。
④その他
小学校については、遠足のコースの一つにお願いしました。
中学校については、アートリンピック展参加の中学校美術部の先生方を中心に
呼びかけました。
行政の立場からこのような働きがけが
できるのですね。
これからも、私の立場でできることを頑張っていきたいと思っています。
(山崎感想) マッキーさんが取り組んでおられた姿を想像しながらこの報告を読ませていただきました。このような取り組みがあってこその成果なのだなあと実感しました。
レポーター:山崎 正明