堺市で中学校美術部実践交流会(「アートレセン」)開催
2012年6月16日
堺市の伊藤慶孝さんからの報告です。
狭い美術室を飛び出して美術部員が集まり、鑑賞・表現に取り組む実践交流会『アートレセン』が堺市でも開催されました。
①アートカード(SCOPE)を使って鑑賞ゲーム!
緊張していた美術部同士がこうも簡単に打ち解け、『絵』を前に子ども同士がつながりました。
②アートカードで『行きたくなる美術展を企画しよう!』
グループでコミュニケーションをとりながら、『視点』『共通点』『色』『形』『イメージ』を共有し
おもしろいテーマの企画展ができました。
③各グループ、美術展のテーマが決まった後、『もし、自分がその美術展の出展アーティストだとしたら、、、?』
という投げかけから、それぞれがテーマに対する視点で表現(油彩)しました。
・テーマに合わせてそれぞれ表現する役割を決めて制作に入るグループ、、、
・各自がそれぞれの切り口で作品制作に入るグループ、、、
アートカード鑑賞⇒表現へのつながりがスムーズだったのか、子どもたちはグイグイ筆を動かしました!
④最後は鑑賞交流会『美術館プレゼン!』
企画美術展のテーマに合わせて、それぞれが作った作品を
皆で相談しながら、、、壁に並べて展示、、、並べ方や展示会ネーミングにも工夫!
… ある意味共同制作でした。
皆、堺市の部展・ACGP(アートグランプリin堺)入選を目指すライバル同士!
お互いを意識し合いながら、目標に向かって楽しめた練習試合でした。
それぞれ専門性の違う教師が指導にあたり、子どもにとっても教師にとっても勉強になる取り組みです。
『アートレセン』が各地で行われ、、、アートクラブグランプリがもっと盛り上がることを願います!
『アートレセン』とは、、、美術部実践交流会です。
アートクラブグランプリという『目標』が美術部員にできたのなら、
各地の美術部のレベルやモチベーションを上げてゆく『過程』が必要になってきます。
そんな美術部員のために企画されたのが『アートレセン』です。
・狭い美術室から飛び出して、同じ目標をもつ美術部員と交流することができる。
・専門性の違う教師に多角度から教えてもらえる。
・体験したことのない表現・鑑賞に触れることができる。
長い美術部教育の歴史、各地でこういった美術部の交流はおこなわれているかもしれません。
しかし、定着しない。。。美術部の発展には運動部のような他校と交流する土壌が必要です。
『アートレセン』という共通のブランド名で普及することにより定着してゆきます。
『アートクラブグランプリ』⇔『アートレセン』は相乗効果の『対』です。
現在、アートレセンを行っているのは堺、滋賀、兵庫、間もなく千葉です。
どんなに小さい交流活動でも構いません。全国の美術部顧問の先生の働きかけで、
美術部を活性化させてゆきたいものです。
《関連サイト》
blog 『全力My美術教育Design』
blog 『Sakai SophiART』
レポーター:山崎 正明