2018年 1月27日(土)新潟で「GCL国際ジュニア映画祭」
2018年1月23日
「GCL国際ジュニア映画祭」は、子どもたちの表現した映像作品の国際交流を目指す企画です。
<グローバルシネリテラシー・プロジェクトについて>
児童・生徒の制作した映像作品を国際的に交流する「グローバル・シネリテラシー(Global Cine Literacy)」を提案します。まず「シネリテラシー」とは「シネマ+リテラシー」つまり「映画の読み解きや制作を通した学び」を意味します。ここでは、写真や動画など映像メディア表現全般を対象とします。そして映画文化がそうであるように、子どもの表現を社会的に支える学びを演出します。その学びを世界中の子供達の交流によって実現しようとするのが本プロジェクトの目的です。
プロジェクトでは国境を越えた鑑賞を成立させるために「英語字幕」を付すことを公募条件とします。場合によっては、相手国の言語に翻訳した字幕作成に発展することも考えられるでしょう。いずれにしても、映像作品を通して異文化間コミュニケーションを図ることを目指します。
シネリテラシーは、オーストラリアにおいて多民族国家として抱える教育課題に対処するために2001年から実施されてきました。その成果は、今後グローバル化が進む社会において大いに参考になるものです。また、東日本大震災後の被災地では、映像作品制作が精神的不安に陥った子ども達にとってエンパワーメントとして機能しました。このような映像メディアの力は、世界中でヴァルネラビリティ(脆弱性)を呈している地域の子ども達にとって、レジリエンス(回復)への可能性を持つものと期待されます。さらに、映像メディア表現の国際交流はプロジェクト型学習やアクティブラーニングの典型的なモデルを創出し、21世紀を担う子ども達にとって有意義な学びをもたらすものと思われます。
本プロジェクトの趣旨をご理解いただき、ぜひご協力お願いします。新潟大学 柳沼宏寿
レポーター:加藤浩司