シンポジウム「小中高生の生きる力を育む芸術思考の可能性」
2013年11月26日
東北芸術工科大学にて、シンポジウム「小中高生の生きる力を育む芸術思考の可能性」が開催されます。
日時:2013年12月15日(日)13:00~17:00
会場:東北芸術工科大学本館407講義室
主催:東北芸術工科大学
参加無料/予約不要/定員300 名
東北で挑戦する、創造性開発
ますます複雑化する現代社会の中で生きる私たちは、多地域多世代に対応することができる柔軟性のある思考と行動力、人間精神力の豊かさが必要とされています。創造性開発研究センターでは、芸術・デザイン領域のみならず、さまざまな学際的観点からの調査やインタビュー、実践と分析、体感のための演習などを通じて、調査研究を実施していきます。加えて、地域のこどもたちのための参加体験型プログラム研究として、それぞれが体験、体感しながら「芸術・デザインと生活」、「芸術・デザインと学習」など、芸術・デザイン(芸術・デザイン思考)との新しい関わり方を発見するきっかけを提供していきます。第一回目のシンポジウムとなる今回は、特に「芸術思考」に焦点を当てます。
「芸術思考」とは
人間の知能を「IQ(知能指数)」だけで捉えるのではなく、「人間は誰しも複数(現在は8つ)の知能を持つ」とするハワード・ガードナー氏(ハーバード大学教授)による「多重知能論理(※)」によって様々な教育分野の可能性を拓く考え方です。当日は、「芸術」を軸に先進的な取組みの実践例を各講師の方々よりお話し頂きます。小中高生やそれを支える社会に多くの生きる力と希望を見出して頂けるよう、この東北から、伸びやかな未来の教育に繋ぐ「創造性開発」を始めていきます。芸術・デザイン思考について、小中高校の教育関係者および広く一般の皆さまに知っていただくためのシンポジウムです。どなたでもお気軽にご参加ください。
※ 多重知能理論(Multipul Intelligences=MI)が定める8つの知能:音楽・リズム知能/対人的知能/論理・数学的知能/博物学的知能/視覚・空間的知能/内省的知能/言語・語学知能/身体・運動感覚知能
創造性開発研究センターシンポジウム「小中高生の生きる力を育む芸術思考の可能性」
受付・開場(12:20)
開会挨拶(13:00)
◎講演
「感性を解発する四体験」(13:15~14:15)
長南博昭 研究員(山形県教育委員会委員長、日本感性教育学会副会長)
◎特別招待講演
「芸術思考は人を救う。組織を救う」(14:25~15:25)
奥田修史 特別講師(創成館高等学校理事長・校長)
◎対談
「未来に求められる芸術思考」(15:30~16:30)
奥田修史 特別講師×阪井和男 研究員(明治大学法学部教授)
質疑応答(16:30~16:50)
閉会(17:00)
プロフィール
長南博昭
山形県教育委員会委員長、日本感性教育学会副会長。山形県生まれ。中学校教員から山形県教育庁指導主事、山形県教育庁義務教育課課長補佐、山形県温海中学校長、山形県教育庁義務教育課長、教育次長として「教育山形さんさんプラン」の構築に務め、その後、山形大学教授として教育経営・感性教育に携わる。第5、6 期中央教育審議会委員として日本の教育改革に当たる。著書として『地方発の教育改革』などがある。
奥田修史
創成館高等学校理事長・校長。ハワイ州立大学を卒業。帰国後、祖父の代から続く学校法人奥田学園へ就職。32 歳で奥田学園理事長、34 歳で創成館高等学校校長、39 歳で国際法律会計専門学校校長に就任。大胆な行動力とユニークなアイデアで破綻寸前の学校法人を生き返らせ、学校は人気校へと変貌を遂げた。その学校運営手腕は高く評価されている。
阪井和男
明治大学法学部教授。東京理科大学理学部物理学科を卒業。理学博士号を取得。サイエンスライターを経て、1990 年から明治大学法学部専任講師。1998 年から教授に就任し現在に至る。明治大学の死生学研究所副代表や文明とマネジメント研究所所長、サービス創新研究所所長なども兼任する。サービス学と死生学に精通する日本でも無二の権威。
東北芸術工科大学のこども教育
東北芸術工科大学では、「生きる力を育む芸術・デザイン思考による創造性開発拠点の形成」事業が、平成25 年度文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成事業に採択され、5 年間の研究支援補助対象となりました。創造性開発研究センターを開設し、こども芸術大学や全国高等学校デザイン選手権大会をはじめとする芸術・デザイン思考の実践の土壌がある本学だからこそできる教育研究をおこなっていきます。
アクセス
東北芸術工科大学(山形市上桜田3-4-5)
JR 山形駅東口バスプール5 番乗り場から「東北芸術工科大学前行き」乗車、約20分
お問合せ
東北芸術工科大学創造性開発研究センター事務局
TEL: 023-627-2218
※平成25年度文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「生きる力を育む芸術・デザイン思考による創造性開発拠点の形成」
レポーター:加藤浩司